珈琲紀行 2  グァテマラ (2001年1月)

グァテマラ 1

湖 と コーヒーの郷・・・サンペドロ・ラ・ラグーナ

首都グァテマラ・シティから西へ150キロほど街道を飛ばし、ツヅラ折の山道を揺られ、日干し煉瓦(アドベ)造りの小さな家の立ち並ぶマヤ族の村を抜けると直ぐに世界一美しいと言われるアティトラン湖が出現します。

あまりにも突然、眼下に現れ広がる、目まいを覚えるようなその絶景には唯 心を奪われ息を呑むばかりです。三つの火山に守り隠された海抜1560メートル。この精霊の棲む秘境ならでは、の神秘感に包まれます。

湖へと下っていく道の両側には赤く美しい実をつけたコーヒーの木が生い茂り、身を寄せるようにして湖面近くまで案内してくれます。遠く異国から来たコーヒー人ならずとも、うっとりとしてしまう別世界とはここのことでしょうか。

この地方のコーヒーの80パーセントはマヤ族の人達の小さなコーヒー畑で生産されています。未だ、アンティグァ・コーヒーに比べて
一般には良く知られていませんが、品質的には勝るとも劣ることは
ないようです。

写真は、地元の処理業者の工場でコーヒーの実の果肉の部分を取り
除き、中にある豆(種)を取り出し天日乾燥しているところですが、丸で
道路のように見えます。
アティトラン湖と遠景には火山を配した、絵の様に美しい作業場です。

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